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3月8日(月)

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コウノトリの里 よみがえれ ゆかりの鴻巣市 環境調査着手へ 

2010年3月7日

 鴻巣市は、市名の由来である国の特別天然記念物「コウノトリ」が空を舞う環境づくりへの取り組みをスタートさせる。新年度予算案に「こうのとりの里研究事業」として三十二万円を計上した。四年前から市民団体がコウノトリ復活に向けて活動している上、コウノトリなどを水辺によみがえらせる国のプロジェクトの対象地域に選定されたのを受け初めて予算化した。(柏崎智子)

 日本生態系協会によると、コウノトリが鴻巣市内にいたという明確な記録はないが、江戸時代までは関東地方でも普通に生息していたという。市内にはコウノトリが大蛇を退治した伝説が残る「鴻(こう)神社」もある。

 四年前、市民らが「こうのとりを育(はぐく)む会」を結成。先月、市にコウノトリ復活への取り組みを求める約一万七千人分の署名を提出した。

 また、国土交通省と農林水産省が昨年八月から関東の五地域でコウノトリやトキを野生復帰させるための調査事業を始め、その一つに鴻巣市を中心とした三市二町の荒川流域エリアが選定された。先月十五日に同市内で国交省や首長ら関係者が開いた会合で、国が実施した環境調査結果などから実現への可能性や課題などが報告された。

 関係者によると、五地域の中で特に積極的なのが千葉県野田市。もともと市と農家、NPOなどが、荒廃した約九十ヘクタールの谷状の谷津田を無農薬で復田するビオトープ化に取り組んでいた素地がある。

 これに対し鴻巣市の今回の予算額はわずかで、内容も「成育可能な環境について調べる」というもの。だが、育む会は「動きだしたことが大きい」と期待を寄せている。

 <コウノトリ> 体長1メートル、羽を広げると2メートルにもなる大型の水鳥。江戸時代まで全国に生息していたが、明治以降、乱獲や環境変化などで激減。1956年に特別天然記念物に指定され、71年に野生は絶滅。兵庫県豊岡市で人工飼育から野生復帰を目指す取り組みが行われ、2005年から試験放鳥している。

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