生物多様性農業支援センター スタッフブログでタグ「トキのすみやすい田んぼは」が付けられているもの

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認証米の田んぼを示した地図上に、トキの動きを落とし込んでデータベース化する=佐渡市役所

■佐渡市・国・新大がマップ作成へ

 トキがすめる田んぼを増やし、佐渡産コシヒカリのブランド力を向上させようと、佐渡市と環境省、新潟大学が連携して「トキの田んぼマップ」を作成する。無農薬や減農薬の田んぼのデータにトキの動きを落とし込み、トキにとっての「すみやすさ」を可視化する初めての試みだ。(高橋淳)

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 佐渡市は現在、認証コシヒカリ「朱鷺(とき)と暮らす郷」を生産する田んぼの地図をデータベースで管理している。今後はこの地図上に、放鳥されたトキの動きや、新潟大が調査する、ドジョウやバッタ、カエルなどえさとなる生物の生息量などを重ね合わせていく。

 えさの量と農薬の量との関連性や、森や川などの周辺環境の情報もデータにまとめ、「どのような田んぼならトキがすみやすいか」を数値化、映像化する。佐渡市農業振興課の渡辺竜五係長は「『本当にトキが来た田んぼの米』として売り上げが伸び、認証米に参画する農家が増えれば、永続的なえさ場の確保にもつながる」と期待する。

 認証の条件は、冬でも田んぼの水を抜かず、年間を通じて生き物がすめることや、無農薬か5割の減農薬・減化学肥料で生産する――などで、通常の栽培より手間もコストもかかる。だが参画する農家は年々増え、2008年度には全作付面積の約8%にあたる460ヘクタールだったが、10年度は約1200ヘクタールと全体の2割を超える見通しとなっている。

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