生物多様性農業支援センター スタッフブログでタグ「ミツバチに里山に生物多様性、今年もアース・ビジョン地球環境映画祭に要注意!」が付けられているもの

毎年、世界中から集まった環境に関する意欲的な映像作品を上映するアース・ビジョン地球環境映画祭が今年も3月5日から7日まで新宿区四谷区民ホールで開催される。

世界中から応募された作品の中から優秀な作品が上映され、アース・ビジョンン大賞が選ばれるのは例年通りだが、今年は生物多様性条約第10階締結国会議(COP10)が10月に名古屋で開催されることを受けて、例年の審査員特別賞に代わり、生物多様性を題材にした作品に対する特別賞が設けられた。

その特別賞を受賞したのは、

アジアの湿地に生息する渡り鳥クロツラヘラサギの保護運動を描いたドキュメンタリー映画『国境のない鳥』、昨年の東京国際映画祭でも上映され好評を博した。

「国境のない鳥」 監督:Dean Johnson

「国境のない鳥」 監督:Dean Johnson

この「特別賞?生物多様性」が設けられたこともあり、今回は生物多様性をテーマにした作品が数多く上映される。たとえば『おじいさんの古代米?雲南の小さな村から』は、中国で古くから作られてきた古代米である赤米を作り続ける親子を描いたドキュメンタリーだ。

「おじいさんの古代米―雲南の小さな村から」 監督:Lin Zhizhan

「おじいさんの古代米―雲南の小さな村から」 監督:Lin Zhizhan

古代からある種を保存することは生物の多様性を維持する上で非常に重要なことだ。しかし現在では、多くの収量を求めて品種改良された農作物ばかりが作られるようになり、世界中で原生種が失われていっている。そして、品種改良された種を生産するには農薬や除草剤が必要になり、さらに環境が汚染されていくのだ。

もうひとつ注目なのは「世界の子供たちが作ったアニメーション」という特集上映だ。これは映画制作者が子供たちと共同で短編アニメーションを作るという企画、日本、韓国、フィリピンなどで製作された。その中の一作『海と命―うらしまたろう物語』はベルギー人監督セバスチャン・ゴダールが大阪の子供たちと作った作品、作品の内容もさることながら、子供たちが楽しみながらこのアニメーションを作ったのだろうという雰囲気が伝わってくるのがすばらしい。

「海と命―うらしまたろう物語」 監督:セバスチャン・ゴダールと大阪の子どもたち

「海と命―うらしまたろう物語」 監督:セバスチャン・ゴダールと大阪の子どもたち

今年のアース・ビジョン大賞を受賞したのはNHKスペシャルで放送された『雨の物語―大台ケ原 日本一の大雨を撮る』、1年に5000ミリの雨が降る大台ケ原で、ハイスピードカメラなどを使って雨や雪のメカニズムに迫った科学ドキュメンタリーだ。いま水が世界的な問題になっている中で、水を循環させる自然のシステムの神秘を感じさせてくれ、その森を守る神主夫婦の生活も描くことで人と森の関わりにも想いが及ぶ秀作だ。

「雨の物語―大台ケ原 日本一の大雨を撮る」 監督:内浦 崇

「雨の物語―大台ケ原 日本一の大雨を撮る」 監督:内浦 崇

また、ミツバチの危機を描いた『ミツバチのブルース』の上映に併せ、greenzでも以前取り上げた「銀座ミツバチプロジェクト」の世話人である田中淳夫さんの講演も行われる。ミツバチについては鎌仲ひとみ監督の『ミツバチの羽音と地球の回転』も春公開予定、ミツバチをめぐる話題には要注目だ。

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