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NPO法人生物多様性農業支援センター
BASC会員、田んぼ市民の皆様へ
〜東日本大震災に被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。〜

BASC会員及び田んぼ市民の皆様へ

 

東日本大震災に被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

 

現在、私たちは被災された方々に対して何かお手伝いができないか検討しています。更に、津波によって冠水した田んぼ、農業用水施設が損傷して稲の作付けができない田んぼ、放射能に汚染された田んぼの生きものたちのことを心配しています。田んぼに水がなければカエルは産卵ができません。カエルだけでなく田んぼの生きものたちの「命の連鎖」が途切れてしまいます。

 

これまで私たちは生きもの調査を通じて農業が「農」と「業」という二つの側面を持っていることを訴えてきました。今回の大災害で「業」という米生産は出来なくなるかもしれませんが「農」という命の生産は水を入れることによって出来るのです。このことを稲作農家に伝えて田んぼでの命の生産をしてもらい、消費者にも稲作農家の命の生産に対する評価をしてもいたいと思っています。これが本当の意味での「環境支払い」ではないでしょうか。

 

そのためには、今年も田んぼの生きもの調査を引き続きしてもらい、更にこれまで生きもの調査をしてこなかった稲作農家にも地域全体で取り組んでもらいたいと思います。更に、このような時だからこそ平常心を持って生きもの調査をしなければならないのではないでしょうか。田んぼにいる5668種の田んぼ生きものたちの姿を「生きもの語り」で表現してもらい、大災害にめげずに生きものとともに頑張っている姿を日本だけでなく世界に発信してゆきたいと思います。

 

更に、震災後の水田修復についても大規模化等の経済合理性の視点だけで実施するのではなく、生きものたちの命を育む視点で提案してゆきたいと思います。それがお亡くなりになられた方への「ふるさとの復活」ではないでしょうか。

 

生きもの調査と田んぼ市民運動は米の生産性だけを考えるのではなく、田んぼの生きものたちの「命」を考える運動です。こんな時だからこそ「田んぼ市民運動」の目指していることを多くの人たちに伝えなければなりません。

 

皆様も是非、この機会に「生きもの調査」と「田んぼ市民運動」の目指すところを多くの人に語っていただきたいと思っています。

 

平成234

 

特定非営利活動法人 生物多様性農業支援センター

理事長 原 耕造

更新日:2014年10月31日